ブログお引越ししました!(2019.7.8)

海外で糖尿病と楽しく付き合う方法

なぜブログに糖尿病のことを書こうと思ったか

私はアメリカ赴任前の2018年4月の健康診断で、2型糖尿病が発覚しました。

それからアメリカに来て、通院しながら糖尿病と付き合ってきましたが、糖尿病大国アメリカでは珍しくないからか、医師からも「まだ30代だし、そんなに焦らなくてもゆっくり付き合っていきましょう〜」と言われており、自分自身もそこまで危機感を持っていませんでした。

ラッキーなことに、現状何か体の不調が出ていたりはしていません。

ただ、最初は、「アメリカで病院に行く」方法は探せば情報が多少ありましたが、どうやって糖尿病の治療をしてくれる病院を探すのか?全く分かりませんでした。そのため私は糖尿病専門医に直接電話をして予約を取ろうとしてしまったり、アメリカのシステムがわからずなかなか初診を受けることができませんでした。

でも、健康な方と違って、糖尿病患者にとって治療中断はとても良くないことです。それだけは日本で強く言われました。

日本でも私のように若くして糖尿病を発症する人が増えているそうです。だから、アメリカの糖尿病治療に関する情報を、日本語で伝えることができれば、誰かの役に立てるのではないかと思い、糖尿病に関する記事も書いていくように決めました。

また、ブログに書き留めることによって、同じように病気と闘っている人たちと情報共有し、そして私自身の治療を頑張ることができるよう、今後楽しく生活するための糧になればと思い、書くことにしました。

アメリカの糖尿病事情

米国の1億人超が糖尿病か予備軍

糖尿病ネットワークhttps://dm-net.co.jp/calendar/2017/027139.php

アメリカは、世界第3位の糖尿病大国と言われています。

アメリカ人の糖尿病耐性は日本人の2倍と言われていますが、アメリカ人の食生活を見ていれば、それも納得ですよね。

アメリカの病院に関する記事にも書きましたが、アメリカは医療費がとても高いです。

医療費が高いアメリカでは、貧困により保険に加入できず、治療を受けることができない低所得者層の方々が、安くてお腹いっぱいになるハンバーガーやピザなどを食べ、糖尿病になるという悪循環が起こっているそうです。

それゆえ糖尿病や糖尿病予備軍の方でも、きちんと治療しているのは4人に1人とも言われています。

私の主治医も、「アメリカ人は自分の体のことを知ろうとしない人が多い」と言っていましたが、実際の糖尿病患者の中で、自分が糖尿病だと認識している人はほんのわずかだそうです。

アメリカには糖尿病専門医や糖尿病専門の病院やリハビリ施設もありますが、それに行くためにはかかりつけ医の紹介状が必要になります。

私はかかりつけ医の判断で、専門医には行かずにかかりつけ医に診察してもらっていますが、必要な場合はかかりつけ医から紹介状が出て専門医のところへ行くことになります。

私が受けている治療内容

私の現在の状況

私は渡米当初、HbAlcが14以上、朝の空腹時血糖値も300ありました。

渡米前に薬とインスリン治療を始めて渡米しましたが、渡米当時もHbAlcは12.5ありました。

現在もHbAlcは7.0なので、まだまだ頑張らないといけません。

ただ、「アメリカで糖尿病治療をする」というのは、あまり情報としてないと思いますし、少なからず困っている方もいらっしゃるのではないかと思い、私が現在治療している内容を公開します。

少しでもこれから渡米する方、闘病中の方の役に立てば幸いです。

薬の種類

私が現在処方されているのは以下の薬です。

  1. Januvia 50MG   夕食時1錠
  2. MetFORMIN 500MG    夕食時1錠
  3. Nateglinide 60MG      毎食1錠ずつ
  4. Lantus (Insuline Glargine)      1日1回18Unit
  5. Glucometer Machine and Test Strips   1日3回血糖値を測る
  

私は渡米前の健康診断で糖尿病が発覚して、家の近くの病院に行き、治療を開始しました。

その病院でとても素敵な医師と出会い、渡米までに、「糖尿病とどう付き合うか」ということを教えてもらいました。

渡米前に英語で診断書を書いてもらい、それを持ってアメリカの病院にかかりました。

今現在処方されている薬も、日本で服用していたものと同じものが多いです。

注意
最初に診察をして薬を処方してもらった時、私は日本でペンタイプのインスリンを使っていたのですが、アメリカではインスリンを注射器に自分でうつしかえて注射することが多いようで、薬局でそのようなタイプのインスリンを処方されそうになり、その場でペンタイプがいいと伝えて変更してもらいました。薬剤師さんが患者の希望に沿って病院とやりとりしてくれるので、希望があればしっかり伝えるようにした方がいいいと思います。[/alart]

医師から言われていること

アメリカでは、体重管理についてはあまり言われることはありません。(もちろん毎回しっかり体重測定はしますが)

それよりも、言われることは

  • Fried RiceではなくSteam Riceに
  • イタリアンは週1回まで
  • 週に3回は運動をする
  • ロカボ生活をする

です。

特に運動に関しては、最初は週に2回と言われていましたが、数値があまり下がらなかったため、週に3回はするように、と言われています。

私はアメリカに来てキックボクシングを始めたのですが、キックボクシングを週3回するのは結構体力的にきついので、今は週2回のキックボクシングの他に、テニスかヨガ、プールに入るようにしています。それでもできればもっとして!と言われています。

MEMO
フィットネス大国のアメリカでは、朝早くから夜遅くまでフィットネスクラブが営業しており、運動した後そのままスポーツウェアで買い物に行く人も多いです。ジムの値段も日本の半分程度で利用することができ、運動するための施設はとても整っています。

治療費

アメリカでは主人の会社の健康保険に加入しています。

私は日本でしっかりした糖尿病治療を長くやっていたわけではないので日本と比較することができませんが、アメリカで受けている治療費としては、

3ヶ月に一回の通院時の診察代はCoPay30ドル+後日請求で合計50ドル程度

毎月の薬代が30ドル(Januviaのみ。他の2つは保険適用で無料)

インスリンは1箱単位なので3ヶ月ほどで60ドル

血糖値チェックのテストシート40ドル

その他、インスリンの針や血糖値測定用の針は保険適用で無料です。

1ヶ月あたりに換算すると、100ドル程度だと思います。

アメリカの保険システムは、薬品によって保険のカバー率が違うため、患者が支払う額も違ってきます。

ちなみにJanuviaは保険を使わなければ472ドルします。インスリンも同じくらいの値段です。

やはり保険を使わなければとても高い薬なので、アメリカで糖尿病の治療をしたくてもできない方も多いのだろうな、と思います。

もし、糖尿病だけでなく、持病をお持ちでアメリカに赴任や旅行、移住が決まった方は、自分の加入する保険がどこまでカバーされるかなど、しっかり確認しておくことをおすすめします。

ロカボ製品

アメリカでは、ヴィーガンやベジタリアン、グルテンフリー食、イスラム教の方など、様々な食生活に合わせた食材が売っています。

レストランでも、ハンバーガー屋さんで、バンズなしにすることができたり、デザートのチーズケーキがロカボだったりします。

また、CALIFORNIA PIZZA KITCHENでは、ピザ生地がカリフラワー使用のもので注文することができるそうです。

また、レストランでは、多くの店で主食になるサラダメニューもあるので、外食に関してはメニューに困ることはありません。(フォーなどアジア料理を食べたい時は困りますが)

FIVE GUYSでBUNLESSを頼むとプレートで出てきます
The Cheesecake Factoryのロカボチーズケーキ

あまりロカボのパンなどは市販されていませんが、ロカボのパンミックスや、ベーキングミックスは市販されています。

一度これでパンを焼きましたが、日本のふすまパンと似た食感で(原材料もふすま粉です)ロカボパンが食べれるので、とても重宝しています。

ただ、あまり需要がないのか、近くのスーパーなどでは手に入らないので、インターネットから購入しています。

Bob’s Red Millは様々な種類の粉を出しており、アーモンド粉などもあります

また、朝食用に、簡単にスクランブルエッグが作れるキットなどもあります。

電子レンジで簡単にできるのでとても便利です!

ヘルシー志向の人も多いので、低カロリー高タンパクな冷凍食品もあります。

アメリカの冷凍食品には、パッケージにカロリー等が分かりやすく書いてあります

日本のように、手軽にコンビニでロカボパンやサラダ、チーズなどを手に入れることは難しいですが、アメリカにも低糖質の食事はあります。

ナッツとチーズがセットになったスナックや、ゆで卵はコンビニにも売っています。

ただ、日本と違い、アメリカでは「糖質」という表記がないので、Total CarbohydrateからFiberを引いた数字が糖質量になります。(この表の場合は糖質は2gということになります)

アメリカはファストフードが多く、サンドイッチを食べる時もチップスと一緒に食べたり、炭酸飲料を飲む機会も多く、ビールも安いので糖質の高い食事が日本以上に身近にあります。

ただ、自分が食べるものをしっかり考えれば、ロカボ生活は日本と同じくらいできると思います。

フリースタイルリブレで快適に暮らそう

私は先日から、血糖値測定器をフリースタイルリブレに変更しました。

これによって今まで以上に快適に暮らすことができています。

アメリカの血糖値測定事情

糖尿病大国アメリカでは、薬局で血糖値の自己測定器が簡単に手に入ります。

グローサリーストアでもこの規模

こちらはスーパーの売り場なので、もちろん保険に入っている、入っていないに関わらず購入できます。

インターネットでも購入でき、手軽に入手することができます。

値段は安いものだと20ドルくらいからあります。

アメリカでは医療保険に加入していない人も多いので、このようなシステムなのだと思います。

ちなみに私は渡米当初、日本で使っていた(正確には渡米直前にお医者さんが持たせてくれた)Freedom Liteをこちらでも使っていました。

渡米して初めてクリニックにかかった時に、薬局で薬剤師さんに、日本から持ってきた本体を見せて同じものを処方してもらいました。

アメリカで処方されたFreedom Lite

本体とともに針を刺す道具が付属されていました。

ニードルとテスト紙は別売りです。

表示の単位も一緒なので、特に違いは感じませんでした。

日米の器具の比較

値段に関しては、やはり保健適用された方が安いです。

保健適用で全て合わせて60ドル程度でした。

先に紹介した市販のものに関しては、値段は安いですがテストキットなのでテスト紙などは10枚程度しか入っていないものが多いです。

キットではテスト紙が一番高いです。保健適用外だと100枚で160ドルします。保険会社によってもちろん価格は違うと思いますが、私の利用する保健会社では、患者負担額は約40ドルです。

テスト紙は血糖値測定のためには絶対に必要なものなので、やはりこれだけ高いと、保健加入していない人が血糖値測定を毎日続けるのは難しい事情も理解できます。

ニードルに関しては、正直に言って、アメリカの方が3倍くらい痛いです。

日本のものと比べると目視でわかるくらい、針が太いです。

日本ではそこまで負担に思わなかった血糖値測定ですが、私はアメリカのニードルを使うのが怖くて(痛いので)アメリカではとても嫌な作業になっていました。

フリースタイルリブレを導入した経緯

私は日本でも1回、リブレを使ったことがありました。

なのでその手軽さや便利さは知っていました。

それでもアメリカでFreestyle Liteを使っていた理由は、「知らなかったから」です。

Freestyle Libre

この写真の右下に、「RX Only」と記載があるのがわかりますでしょうか?

日本では購入者の制限はないかと思いますが、アメリカでは、リブレは処方箋がないと買えない血糖値測定器なのです。

それゆえ、私はアメリカでリブレを見かけたことがありませんでした。

なので、「アメリカでは売っていないんだろう」と思いこみ、Freestyle Liteを使っていました。

主治医から、「使ってみましょう」と言われたこともありませんでした。

アメリカでは「主体性に任せる」文化が医療業界でもあるようで、日本では血糖値を記録して主治医に毎回見せていましたが、こちらではさらっと軽く「最近どう?」という感じで聞かれるのみです。

それゆえ血糖測定に関しても「自己責任」で、測っても測らなくても本人の意思と見られているようです。

HbAlcの値が渡米当初より下がってきているからかもしれませんが、最近の診察では、血液検査の結果と、足りない薬はないか?低血糖にはなっていないか?程度の診察のみです。

私はアメリカのニードルの痛さに耐えられなくなってきていたのと、自分に合う食品とそうでないものを調べたかったので、医師に「処方してくれないか」とお願いしたところ、すんなりと処方してもらうことができました。

アメリカのリブレ紹介

値段

簡単に一覧にまとめさせていただきました。

リブレ価格表  定価保険適用後患者負担額
本体(リーダー)80ドル60ドル
センサー(2個で)125ドル40ドル

もちろんアメリカでは保険会社によって患者負担額が違うので、一概には言えませんが、私が利用してる保険会社は地域では一番大きい保険会社とのことなので、私の利用する保険をスタンダードとして考えさせていただきます。

また、定価として挙げさせていただく金額は、処方箋に記載されている元値のことを指しているので、ネット通販で購入した場合などはもう少し値段が下がると思われますので、そちらもご注意いただければと思います。

2017年9月1日より、Freedomリブレが全ての全てのインスリン患者さんを対象に保険適用されました。

Freestyle リブレ オフィシャルサイトより

とのことで、日本でもインスリン利用患者は保険適用でリブレを使うことができるので、値段に関してはそこまで大きな違いはないと思います。

私は日本にいた時に1回リブレを装着していましたが、まもなく渡米という状況だったため、当時の主治医のご好意で、本体はレンタルさせていただいて利用していたので、日本での正確な価格が分かりかねるのでしっかりとした比較はできませんが、アメリカでは医者の診察なしで処方された薬のリフィルがもらえるという仕組みがあるので(医師の判断で何回までかは決まる)その分アメリカの方が少し割安なのかもしれません。

MEMO
驚くことに、本体を一旦買ってしまえば、アメリカでは、リブレのセンサーとFreedom Liteのテスト紙はほぼ同じ値段で購入することができるということです(1日3回測定する人の場合)

中身紹介

アメリカ版と日本版のリブレは、使い方や表示に関してはほとんど違いがありません。

ただ1つ、大きな違いがあります。

アメリカのリブレはアプリを利用することでiPhoneで測定ができる

ということです。

保険適用するルールなどによって可能かどうかは未検証なのですが、物理的にはiPhoneのみで測定することを決めている方は、装着方法や利用方法がわかっていれば、最初から本体を購入する必要がないのです!

実際に私は、本体の中に付属していた「クイックスタートガイド」だけを読み、あとは本体は何も触っていません。

装着手順

説明書は英語でしたが、絵で理解することができたので、全く問題ありませんでしたが、簡単に装着手順を説明すると、

  1. 装着部分を付属のワイプで消毒する
  2. センサーの上部と下部のロットNoが一致していることを確認
  3. センサーのシールを剥がし、黒い目印同士がくっつくように合体させる
  4. センサーの上部と下部が合体したら、針がきちんと出ていることを確認
  5. 消毒済みの上腕部に接着する
私が装着時利用したものたち

日本のものと全く同じなので、日本で使っていたことのある方は問題なく装着できると思います。

装着後の手順としては、

リーダーを使う方の場合

  1. リーダーを起動させる
  2. “Start New Sensor”をタッチして読み取らせる
アメリカのリーダーは言語選択で選べるのは英語とスペイン語のみになります
アプリを利用する方の場合

  1. アプリをダウンロード
  2. “Get Started Now”からセットアップを行い、名前や目標グルコース範囲などを設定します
  3. アプリを起動したままセンサーを読み取らせます
MEMO
アプリの場合、iPhoneの使用言語を自動で読み取っているようで、設定が“英語”の場合は英語で、“日本語”に変更した場合は日本語で表示がされるようになりました。日本語で利用したい場合はiPhoneの設定言語を日本語にして利用するようにしてください。
POINT
センサー装着後、最初にiPhoneでセンサーを読み取ってしまうとその後リーダーにかざしても「他の機器と接続されているため読み取れません」とエラーが出てしまいます。リーダーとiPhone両方で接続させたい方は、先にリーダーと接続する必要があります。

装着の方法や表示の確認方法なども、リブレ本体に説明書が同梱されているので、リブレ本体を購入された方でしたら確認しながら設定することができます。

個人的には、日本で1回使ったことのある方なら、説明書がなくても問題なく設定完了することができると思います。

リブレを使ってみて

日本で使っていた時はとても血糖値が高く、自分自身もあまり糖尿病について知らないことが多く、「血糖値が高いことがなぜいけないの?」とすら思っていたため、あまりリブレの存在意義がわかりませんでした。

しかし現在では、リブレをつけていることによって、「ロカボ食品」と言われている中でも、どれが自分より合っている食品か、ということを確認するだけでなく、「自分の大好物なものを食べるとどれだけ血糖値が上がるか」ということもすぐ確認することができるので、1日3回血液で血糖値確認していた時よりも自制がきくようになったと思います。

またアメリカでは、センサーを固定するためのバンドやサポーター、大きなバンドエイドのようなものなど、リブレと共生するための便利グッズがたくさん売っています。

実際にリブレを利用している人を私の住むエリアではあまり見かけませんが、高級住宅街が多いエリアに行くと、つけている人も見かけるようになります。

お使いの保険会社の保険が使えるかにもよるかと思いますが、アメリカでリブレを使うことに関してはそこまで敷居が高くないと思います。

もしアメリカでの血糖値測定がストレスになっている方がいたら、ぜひ主治医に相談してみることをおすすめします。

まとめ

アメリカで糖尿病治療するということは、言葉の壁や金銭的問題、そして医師との関係など、心配になることはたくさんあると思います。

私も渡米当時、「異国の地で治療なんてできるのだろうか」と思っていましたが、今では医師との信頼関係もできて、安心して毎日を過ごすことができています。

私の医師はアメリカ人ですが、たどたどしい英語でもしっかり話を聞いてくれ、こちらが理解できるようにゆっくり話してくれます。

アメリカの中でも、日本人が多いエリアでは日本人医師のいる病院もあるそうなので、一度調べてみてから病院探しをするということも一つの方法だと思います。

私もこれからさらに努力して、まずはインスリンを卒業することが目標です。

アメリカで治療することに不安を抱えている方にとって、この記事が少しでも役に立てば幸いです。

もし何かありましたら、こちらからご連絡ください。

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