こんにちは。
2018年の7月に渡米しためぐうさです。
私は夫より3ヶ月ほど遅れて渡米したので、車の手配や家の契約などは夫が全て済ませてくれていました。
しかし、家を決めたのはほぼ私と言ってもいいほど、物件情報サイトを見て吟味し、ルームツアーの時はテレビ電話で繋いでもらって内見して、「ここがいい」と決めてもらいました。
我が家は夫婦ふたりなので、一軒家ではなくアパートに入居しました。
そして渡米から2年弱で国内異動があり、今の家は一軒家です。
→この後、2021年12月末に日本へ本帰国し、その後、2022年10月に再度アメリカに帰ってきました。笑
なのでアメリカ生活はトータル5年経過!
今回は引っ越しのタイミングも悪く、もろもろ検討した上で、今はアパートに住んでいます。
住むエリアや特色によってもちろん「どちらがいいか」とは一概に言えないと思いますが、どちらも住んでみた駐妻も数少ないと思うので、この経験を元に、私が思うメリットやデメリット、家を選ぶ基準として考えた方がいいところなどをまとめてみたいと思います。
目次
赴任することが決まるとまず気になるのが「どのあたりに住むのか?どんな街なんだろう?」ということだと思います。
私も主人の赴任が決まってから、暇さえあればアメリカの住宅サイトを見ていました(仕事しろ)
そんな私なので、ソワソワする皆さんの気持ちはとーってもよくわかります。ほんとに。
でも、ネット検索を始める前にちょっと待った!こんな順番で調べていけば効率よかったな?と思った順番があるのでざっくりご紹介します。
・一軒家…ザ・アメリカ暮らしができる。庭も広い。芝刈りなどの手入れが発生することがデメリット(業者に頼むこともできる)家賃は一番高い。築年数がなかなかのところも…
・タウンハウス…壁を隣の家とシェアしている家。場所によっては日当たりが悪い。庭があるので、比較的低予算で一軒家のような自由な暮らしができる。
・アパート…なんといっても手入れが楽。全てお任せ。新築物件も多く、きれいなところが多い。アパート内でのルールが多く、自由度は低め。引っ越しもしやすい。
私はタウンハウスには住んだことがないのですが、何人かの友人は住んでいました。エリアによっては一軒家は高くて借りれない、けどアパートだと手狭…と感じるご家庭は、タウンハウスを選んでいました。
日本は「借主有利」と言われている不動産業界ですが、アメリカでは完全に「貸主有利」な世界です。
アメリカでは物件の相場が上昇を続けているため、契約更新の時に家賃が上がるのは当たり前です。私はこのシステムに「築年数が古くなっていくのになんで上がるの!?」とびっくりしましたが、今では「100ドルしか上がらなかった〜よかった〜」なんて声を聞くと「それはよかったね!」と言うようになりました。
そのためアメリカでは(特にアパートでは)本当に引っ越しが多いです。アメリカ人は自分たちでトラックを借りて引っ越すのも当たり前なので、簡単に引っ越しができるのも大きな理由だと思います。
また、アメリカには「礼金」がありません。敷金のようなものとして入居時にデポジットとして家賃の一ヶ月分を支払うことが多いですが、退去時に問題がなければそのまま返金されます。(アパートの場合は元々共益費を毎月払っているので退去時に大きなお金を取られることはないですが、一軒家は共益費がない代わりに退去時に清掃費などを取られることが多いようなので、デポジットが満額返ってくることは少ないようです→大家さん次第なところはあると思いますが)
さて、では、下調べをして、いよいよ一軒家かアパートか?となった時に「自分の家族にとって、どの条件が譲れないか?」をしっかりと見極めることが大事です。
私は1度めの駐在の時は、最初からアパートと決めていました。先に渡米していた夫に内見や契約をしてもらいましたが、アパートの場合はホームページ等で事前にどのようなアパートなのか、雰囲気などもわかりやすかったので、割とスムーズに決めることができました。
国内転勤の際は、前任の方からお友達を紹介してもらい、そこから不動産業者を紹介してもらい、直接私が電話やメールなどでやりとりをし、いくつか候補をもらっておいて、引っ越しの前に内見に行き、契約まで済ませておきました。
一軒家に住んだ経験がとても我が家のライフスタイルに合っていたので(毎週庭でBBQしたり、焚き火をしたり)2度めの駐在の際も一軒家が希望でしたが、今回は前回よりも都会であること、コロナによってWFHがスタンダードになったことなどから一軒家だけでなくタウンハウスも物件が少ない状態でした。
会社から日本人の不動産屋さんを紹介してもらい、その方に家探しを手伝ってもらったのですが、自分でもかなり調べて何ヵ所も内見に行きました。
が、どうしてもミシシッピでのでっかい新築一軒家と比べてしまうと、築100年のタウンハウスに決めることができず、結局、アパート暮らしを選びました。
アメリカの物件はびっくりするくらい毎年値上がりしていて、物件が少ないこともあり、我々の希望の家賃額ではなかなかいい家がなかった、ということもあります。
以下、個人的に考える、アパートと一軒家のメリットとデメリットをまとめてみました。
(タウンハウスは住んだことがないので省きましたが、ほとんど一軒家と同じだと思っていただければいいと思います)
- 家の管理が楽(修理などはリーシングに頼めばすぐ対応してくれる、アプリで修理依頼できるところも多い)
- 他人の目があるので安心(入り口にゲートがあるアパートも多い)
- 宅配便の受け取りなども宅配BOXがあったり、リーシングオフィスにお願いできるので長期で家を空ける時も便利
- 共用施設にジムやプールがついていることが多く、使い放題
- 日本のアパートに比べたらラグジュアリーなところが多いので、アパートでも充分広さがある
- 一軒家に比べて虫が少ない
- 契約・退去の手続きが楽(水道や電気はアパートが契約しているので家賃と一緒に引き落とされることも)
- アパートで定期的にイベントを開催してくれるので、同じアパート内に住む人との関わりができる
- 部屋の間取りの選択肢が少ない(大きくても3Bedroomまでのところが多い)
- ガレージがないので荷物の運搬が大変(ガレージ付きのアパートもあるけど、その分家賃が高くなる傾向)
- インターネットなど、好きな会社を選べない(アパートが事前に契約している会社としか繋げない)
- 実際に住む部屋が空いている時はその部屋を見ることができるので日当たりなども確認できるが、居住中の場合も多く、その場合はモデルルームの確認のみなので、日当たりや眺望など、入居してみてから「あれ、こんなんだったっけ」と思うことも多い
- 3階建てまでの建物の場合、エレベーターがないことが多い
- 最上階でない場合、上の階の住人の騒音問題がある
この中で、個人的には一番騒音問題が大きなデメリットだと思いました。我が家は上の階の人がうるさくて、結局、アパート内で最上階が空いた時に引っ越しをしました。
小さなお子さんがいらっしゃるご家族は、逆に下の家からの苦情対策で、部屋に全て防音マットを敷いたりしていました。
- 家が広い
- 「アメリカに住んでいる」と感じることができる
- ガレージ・庭がある
- 家が広いので季節のデコレーションなども楽しめる
- プライバシーがある
- 子どもの騒音問題を気にしなくていい
- 家賃・光熱費が高くなる
- 大家さん次第なので、何か修理を頼んでもすぐきてくれないこともある
- 大家さんとの関係でかなり生活のレベルが変わる
- 修理を頼む際に最低自己負担額があることが多い
- 築100年以上の家もザラにあるので、故障も多い
- 虫が多い
個人的には、一軒家の場合は大家さんとの関係が特に大切になってくると思います。基本的には全てのやりとりを直接大家さんとやらなければならないので、コミュニケーションをきちんと取れることも大事だと思います。
ざっとまとめてみましたが、どうでしょうか?
私はどちらの暮らしも体験しましたが、どちらもメリットデメリットがあるので、なかなか決めるのは難しいと思います。エリアや立地によっても変わってきますしね。
ただ、どちらを選んでも、日本の家の倍はあると思うので、狭いと感じることは少ないかな、と思います。(我が家は以前住んでいた一軒家が本当に大きくて綺麗だったので、どうしてもそこと比べてしまいましたが)
部屋直結のガレージがないアパートでも、エレベーターがあれば重たい荷物を運ぶのもそこまで大変ではないですし(我が家はカートを愛用してます)洗濯機や乾燥機、冷蔵庫は備え付けのアパートが多いです。
一軒家だと業者に頼まない限り夏の芝刈りは発生しますし、大家さんによっては洗濯機や冷蔵庫などはついていないところもあります(またはこれいつから使ってない?みたいなところも…)
ただ、やはり自由度は一軒家やタウンハウスに敵うものはないと思います。
ご自身のお子さんが走り回ったりする足音などが気になる場合は、アパートの場合は一階を選ぶこともできますが、可能ならタウンハウスや一軒家の方がストレスなく暮らせるとは思います。
そしてこれだけは言いたい!!
アメリカでは、言ったもん勝ち、です!
希望はどんどん言いましょう!大家さんにでも不動産屋さんにでも。
これから駐在される方が、素敵なおうちに出会えますように〜!