こんにちは。
今日はアメリカの大スター、エルビス・プレスリーが生まれた街、メンフィスのご紹介です。
目次
テネシー州南西部に位置するメンフィスは、音楽の街として知られています。
キングオブロックンロールと言われているエルビス・プレスリーが誕生した街であり、エルビスが最初にレコーディングしたサンスタジオや、グレースランドなどがあります。また、ダウンタウンにはB.Bキングの店があり、毎日賑わっています。
その反面、キング牧師の倒れた地でもあります。
また、現在でも人口の60パーセントをアフリカ系アメリカ人が占めており、昔から黒人コミュニティの中心として栄えた街でもあります。
メンフィスは、毎年発表される全米の治安ランキングでワースト5の常連地域です。
貧困率が高く、犯罪発生率が高くなっています。
メンフィスのダウンタウンで最も有名なBeale Streetは、常にパトカーが停まっていて多くの警察官が警備をしています。土日の夜になるとバリケードが張られ、荷物チェックをしてからでないと出入りができなくなります。
最初に行った時は厳戒態勢にびっくりしましたが、その分しっかり守ってもらえているので安全だと思いました。
それよりも、メンフィスは他の地域同様、人通りの少ない道になると急に治安が悪化します。キング牧師が暗殺された「ロレインモーテル」の近くも、最近までとても治安が悪いと言われていた場所だったため、やはり細い道などは入らない方がいいと直感で感じました。
夜道を歩くのは避けるのはもちろん、昼間でも人通りの少ない道は避け、危ないと思ったらすぐにその場を離れるようにするようにした方がいいと思います。UberやLyftを使う時も、ライドシェアはしないほうがいいと思います。
私が明るい時間帯に車で走っている時に、不自然な黒服軍団を見かけました。そこまで治安の悪いエリアではなかったと思いますが、肝を冷やしました。
心配しすぎてどこも出歩けなくなってしまうのはもったいないですが、自分の身をしっかり守る行動をとるように考えて行動することはとても大事だと思います。
美味しいお店がたくさんあるメンフィス。
私が今まで行った中で、おすすめのお店をご紹介します。
GUS’S FRIED CHIKEN
このお店はメンフィスで一番有名なフライドチキンのお店です。
中はこじんまりとしていますが、いつも人で溢れています。
中に入るとすぐにレジがあり、そこでTO GOの場合は注文。DINE INの場合は名前と人数を言って待ちます。入り口付近は人で溢れているので、周りの人に合わせて自分の立ち位置をみなさん変えながら待っています。
でも回転がいいのか、店内で待てるレベルの混み具合だと、20分もかからずに席に着くことができます。
店内はこんな感じ。
私は2Piece PlateのWhiteを注文しました。サイドは基本的にはビーンズとコールスローが付いてきますが、自分で2種類選んで注文することができます。(パンは自動的に付いてきます)
アメリカでは、White=胸肉 Dark=モモ肉 です。
アメリカ人には胸肉のほうがヘルシーだということで人気です。
私のおすすめはFried Okraです。南部の名物料理で、ここのFried Okraは味もしっかりしていてとても美味しいです。
せっかく南部に来たから南部料理を!と思ってる方、ぜひトライしてみてください。
ソフトドリンクはこんな感じでくるので、最後にTO GOすることができます。
暑い日は嬉しいですね。
お店はこじんまりしていて一見見落としてしまいそうですが、FedexForumやBeale Streetからも近く、基本的にいつでも行列があるので、すぐ見つかると思います。
The Rendezvous
メンフィスの極上BBQレストラン!
路地裏にあるので少し探しずらい&夜はあまりおすすめしませんが(Public Parkingが近くにたくさんあるので夜は少し怖いかもしれません)味は最高です!
美味しそうなにおいが入る前からしてきます。
お店は地下にあります。
お店の中はこんな感じ。
古きよき南部のお店という感じがして、とても雰囲気がいいです。
店員さんたちもたくさんいて、忙しそうにしていましたが、とても優しかったです。
肝心のお料理について。
ポークリブはSmallとLargeがあり、私たちはSmallを注文。
Smallでこの大きさ!!
普通の胃袋をお持ちの方はSmallでちょうどいいと思います。
このお店はサイドは選べません。
ビーンズとコールスローがついてきました。
ナイフとフォークももらえましたが、「そのまま豪快にかぶりつくのがメンフィススタイルだよ!」と店員さんに教えてもらいました。
お肉はとても柔らかくて、とても美味しかったです。
お値段はSmall16.95ドル、Large21.5ドルでした。
リブの他にもサンドイッチやサイドメニューもありましたが、このお店のイチオシは?と店員さんに聞いたところ、「そんなの聞くなよ!リブに決まってるだろ!」と笑いながら言われたので、このお店に行った際はぜひこのリブを食べてみてください。
場所もビールストリートから10分ちょっとの場所なので、行きやすいと思います。
今回私たちが泊まったホテルは、 Hampton Inn & Suites Memphisです。
HPはこちら。
簡易キッチン付きで、アパートタイプのつくりでした。
バスタブもちゃんとありました!
私たちがここを選んだ理由は、
1、ホテルタイプなのでモーテルより安全
2、駐車場がある
3、ビールストリートのすぐそばなので、ビールストリートで遊んだ後に帰るのも安心
です。
結論として、全体的に満足しています。
まず、立地は最高でした。ただし、ビールストリートから近いゆえに夜遅くまで音楽が聞こえてきたので、気になる方は気になるかもしれません。
しかし、治安のところでも触れたのですが、土日はビールストリートは出入り口が封鎖されて荷物チェックをしてからの入退場になります。
それゆえビールストリートの近くではタクシーやUber、Lyftなどをつかまえることは難しく、ホテルが遠い場合は少し歩いてから乗車しなくてはいけません。
夜道を歩くということはできるだけ避けたほうがいいと思うので、個人的には少し値段が高くなっても、夜、ビールストリートで遊ぶ方は、ビールストリートそばのホテルに泊まることを強くおすすめします。
メンフィスの1番のおすすめスポットです。
R&Bの街メンフィスを存分に楽しめる場所です。
昼と夜とで違う雰囲気があるので、1日に2回訪れても楽しめると思います。
また、昼間は酔っている人も少ないので、お子さま連れでも楽しめると思います。
昼のBeale Street
かわいい壁画もありました。
思わず撮りたくなるようなかわいいものがたくさん!
お土産やさんもたくさんありました。
昼間は道を歩いていると音楽がどこからともなく聞こえてきて、人通りもそこまで多くなく、ゆっくり散策することができます。
夜のBeale Street
夕方になると、人通りが一気に増えてきます。
夜になると、ネオンが綺麗でとても雰囲気があります。
昼間はまばらだったパトカーの台数も、夜になるとどんどん増えていきます。
夜のビールストリートは、パトカーや警察官がたくさんいてびっくりしますが、そのお陰で、とても安心して楽しむことができました。
才能があるにも関わらずお金がないためにレコーデングすることができないミュージシャンのために開かれたスタジオで、エルビスプレスリーがデビューするきっかけとなったスタジオです。
スタジオ見学ツアーもやっていて、エルビスの使ったマイクや当時の音源も聞くことができるツアーです。
ツアーは大人14ドル、学生や軍人は12ドルです。
こちらのツアーは5歳以下のお子さまは参加不可となっているので、ご注意ください。
ツアーは予約制ではなく、到着時にチケットを購入するシステムです。
ツアーは10:30〜17:30まで、1時間に1回やっています。
私は満員で参加することができませんでした。
お店の方によると、午後から混んでくる、とのことだったので、午前中に行かれることをおすすめします。
スタジオの隣はカフェになっていて、ツアーの時間まで待つこともできます。
2018年、メンフィスグリズリーズと2Way契約をした渡邊雄太選手が所属するMemphis Grizzliesの本拠地です。
有名アーティストのライブなども行われています。
ギフトショップでは渡邊選手のユニフォームなども購入することができます。
NBAのシーズン中にメンフィスを訪れるなら、NBAの試合を観戦するのもおすすめです!
この会場はビールストリートからも近く、アクセスの良さでも有名です。
メンフィスに来たら忘れてはならない場所です。
黒人解放運動に尽力していたマーティン・ルーサー・キング牧師が1968年に暗殺されたモーテルが、そのまま博物館として公開されています。HPはこちら 。
入場料は、大人16ドル、子ども13ドル、4歳以下は無料です。
館内には、アフリカから奴隷たちが連れてこられた船を模した展示から始まり、公民権運動の軌跡を時代を追ってみることができます。
英語がわからなくても理解できるような展示も多く、英語が苦手な方でも是非訪れてほしい場所です。
その中でも、1955年に起こった「バスボイコット事件」のバスの展示はとても考えさせられました。
想像していたよりもずっと壮絶で、今、南部に暮らす私たちアジア人にとっても、とても考えさせられる場所でした。
ここ、ロレインモーテルは、キング牧師の定宿でした。
なぜキング牧師のような偉大な人の定宿が、あまり治安の良くないエリアにあるモーテルなのか?
そのような答えも、この博物館を見学すればわかるかと思います。
キング牧師が泊まっていた306号室には、花のリースが飾られています。
館内にはギフトショップもあります。
この博物館を見学して、揚げ物が多い南部料理、甘い紅茶、ブルースミュージックなど、様々な南部文化が生まれた理由が少しだけわかったような気がしました。
また、このエリアは治安がよくないエリアと言われているので、暗くなる前に見学を終えるようにした方がいいと思います!
メンフィスのダウンタウンから車で20分程度離れたところにある、エルビス・プレスリーが20年間住んだ大邸宅です。
2017年にこのエリアは拡張され、マンション周辺にできたエルビスに関する資料館や展示博物館などがある「Elvis Presley’s Memphis」がオープンしました。
現在ではエルビスが住んでいた大邸宅を「Graceland Mansion」と呼び、観光客はまず「Elvis Presley’s Memphis」の中にあるチケット売り場でチケットを購入するところからスタートします。
個人の家としては、ホワイトハウスの次に訪れる人が多い場所のようで、チケット売り場で隣にいたマダムは、15回目だとおっしゃっていました。
チケットは当日購入することができますが、エルビスの邸宅であるグレースランドマンションを見学するのは順番になり、入場者が多いと数時間待ちになることもあるそうです。私たちは幸いにも待ち時間もそこまでなく見学することができましたが、アメリカのバケーションの時期に訪れる方は事前に時間指定のチケットを購入することで時間短縮になるかもしれません。こちらから事前にチケットを購入することができます。
チケットは様々なプランがありますが、一番スタンダードなのが「2019 ELVIS EXPERIENCE TOUR」です。
こちらのプランはマンション見学、キャリア、衣装、車などの博物館見学、そして5ドル追加で自家用ジェット機“Lisa Marie”を見学することのできるツアーです。
私たちもこちらのツアーに参加しました。
チケット代金は大人61ドル、シニアと子ども(13−17歳)が54.9ドル、子ども(7−12歳)31ドル、6歳以下は無料です。自家用ジェット機を見学する場合はこれにひとりプラス5ドルです。 (2019年7月現在)
グレースランド マンション
チケットを購入して、 マンション見学に出発です。
マンションはチケット売り場から離れているため、バスで移動します。
マンション見学の際は、ひとり1台オーディオガイドを貸し出ししてくれます。
こちらの機械、音声が聞こえないものなどもあるようなので、バスに乗る前にきちんと確認することをおすすめします(私が借りたものは電源が入らず、出発前に交換してもらいました)
こちらのガイド、なんと日本語も選択できます!
場所を移動すると自動的にその場所の案内が流れるので、とても便利でした。
バスに5分ほど揺られてマンションに到着です。
本当に個人の家なのか?と思うくらい広大な土地に、豪華なステンドグラスや趣味の部屋などがあり、「アメリカン・ドリーム」を感じる邸宅でした。
メディテーションガーデンには、エルビスとご両親、おばあさま、エルビスの双子の兄弟が眠っています。
以前は別の場所に埋葬されていたそうですが、後日こちらに移されたそうです。
ここを訪れるために毎年訪れているファンの方も多いそうです。
Elvis Presley’s Memphisに戻ってくると、様々な展示を見て回ります。
自動車博物館
自動車博物館には、エルビスの愛車がたくさん展示されています。
中でも目をひくのが、1955年にエルビスがお母様のために購入したピンクのキャデラックです。
そのほかにもハーレーダビットソンやホンダのバイク、オープンカーのベンツなど20台以上が展示されています。
写真館と資料館
エルビスが獲得した数多くのゴールドディスクや豪華な衣装、愛用のギターなどが展示されています。
兵役中の貴重な写真も展示されていました。
自家用ジェット機
エルビスの愛娘リサ・マーリーの名前がついたプライベートジェット。
このジェット機の隣にはスタッフ用の小型機も展示されています。
リサ・マーリー号は実際に機内に入って見学することができます。
メンフィスは、アメリカの歴史を学ぶことができ、アメリカン・ドリームを掴んだスターの軌跡を見ることができる街です。
様々な魅力が詰まったメンフィス!
残念ながら日本からの直行便はないですが、アメリカ南部を訪れることがあれば是非訪れてほしいスポットがたくさんある、とても魅力のある街です!